ブスになった日
成人になる前から水商売をやっていた。
私は成人式にも出ていないし
振袖も一回も着ていない。
20になったらみんなと開けよう!と言った小6で埋めたタイムカプセルも開けていない。
むしろ開けたく無い。
その時の担任は若くして癌で死んだ。
小6のとき、同級生にストーカーされセクハラされその先生に頼った。その男をこれからAくんと呼ぶことにする。
先生は真剣に話を聞いてくれて対策してくれた。
そいつの、Aくんの思い通りにならず私が、拒否したせいでいじめにあった。
Aくんはクラスのトップだった。
手始めにカースト女の子と男の子に私が教室に入った瞬間笑われた。
自分の心臓の音がバクバクバクバク聞こえる。
私は何かしたのか。なんか私がおかしいとこでもあるのか?鼻くそでもついているのか?
本当に地獄の時間。
まさに人生地獄の始まりだったと思う。
心臓がばくばくしながらもなぜだかわからず気づかないふりをして一生懸命無視していた
そしたら私を好きだった男の子Aくんが
っぱ?っぱ?っぱ?
と私に向かって言ってきた。マジで意味が分からなくて何?何?と聞いた。
でも、っぱっぱっぱとだけ言ってきた。
私は何回か言われてその意味にようやく気づいた。
出っ歯だ。
わかった瞬間血の気が引いた。
視界がクラクラして立てなくなった。
小6ながらに死ぬほどのショックを受けた。
どうして良いか分からず、授業の間は血の気が引いたまま、集中できずにそのことだけを考えながら下を見て過ごした。
授業の合間の休みに私はロッカーに向かって一目散に走った。
ロッカーの中にマスクがないか、探すために。
マスクがあれば口が隠せる。
笑われなくて済む。それだけしか頭になかった。
とにかく顔を見て笑われたくなかった。
出っ歯を隠したかった。
色々入っているロッカーの中を掻き分け
必死でマスクを探し、ようやく見つけた。
安心した。
次の授業でつけて教室に入った。
そしたらまた彼らに笑われた。
そして女の子に言われた。
なんでマスクしてんの?笑
泣きたくて泣きたくて仕方ない。
でも我慢した。ここで泣いてなんかいられない。
そこから6年間ずっと夏もマスク生活でした。
体育の授業もなるべくマスク。
屈辱的すぎるわぁ〜本当に。
一生許さねーからなブスなくせにうぜえ。
おまえ、人にトラウマを植え付けて良い顔面じゃねえから。
生きてなくちゃならない人が死んで死んでも良い人がしぶとく生きるそんな世の中。
思い出したく無い。死ね
死んで償え。
そのくらい私の人生はめちゃくちゃです。
さあ今年も顔面偏差値上げるぞ〜?